細野晴臣「はらいそ」3

書こうと思っていて書かなかった記事ですが

はらいそ

はらいそ

というわけで、はらいそレビュー3回目です


シャンバラ通信
本で読んだのですが、子供のおもちゃ用の鉄琴を叩いてるらしいです。
ガムランを意識しているらしいかと思ったらそうではなく即興に近いようですね。

シャンバラとはなんでしょう。
Wikipediaを調べてみました。

・「時輪タントラ」で説かれる理想の仏教国のこと。
  hambalah:シャンバラーとも。→シャンバラ (チベット)。

  (略)

・神秘的に解された地底の国、アガルタの首都(またはその入り口)。しばしば理想の楽園と解釈されている。


奇怪遺産さんのサイトを見てみました。
http://x51.org/x/05/10/3050.php

複雑すぎる・・・!


実現したらしいぞ!
Imperial News Network
http://gondo.blog.fc2.com/blog-entry-112.html

まぁ、どのみち、まともな方法ではいけなさそうですし、
細野さんも、シャンバラと通信してるわけではなく、
通信しようと思って一方方向的に試みてる、という「通信」らしいです


■ウォーリービーズ
これはお数珠のことらしいです。
数珠の玉を数えて、不安を消していくという話。


レゲェのリズムが気持ちいいトラックです。
佐藤博さんのバッキンピアノがさらに気持ちいい。


この曲のメロは、坂本龍一氏の「End Of Asia」のメロと同じです(意味合いは違うけど)

Youtubeでウォーリービーズを探したら無かったのですが、
坂本龍一氏の曲と細野さんのボーカルを重ねたものがありました

はは。
これ、両方のCD持ってるので、自分は聞き分けられるんですけど、
どっちも知らない人が聞いたら、どう聴こえるんだろう。
まったく笑いが止まりません。


坂本龍一のデビューアルバム「千のナイフ」に
「THE END OF ASIA」は入っているんですが、
細野さんはあとがきを寄せていて、その一文を引用しておきます。

6曲目の主旋律の話だが、このメロディーは僕も使ったのだ。
こう言うとおかしいかもしれないが、あのメロディーは確かに私も創ったし、
坂本龍一も創ったのだが、それは同時に使ったとも言い直せるのだ。

すごいタイミングです。
後にラジオか何かで、細野さんは、
「あれがあったから、YMOがあった」というようなことを言ってたりしてたような。


にしても、この曲で耳を奪われるのは、やはり佐藤博さんのピアノです。
こんな風に鍵盤を叩ける人はそうそういません
去年、お亡くなりになりましたが、もっと早くに聴きたかったです。


■はらいそ
日本から脱出したかったそうです。それも東京湾から船で。
郷愁感あふれる曲です。

すごいロマンチックな展開となってますが、基本明るいですよね。
「桟橋から」とか「女のように」「キスして」という言葉がサビに出てきて、
耳に引っかかるのですが、ラブソングではないのです


この曲を作っていた頃、音楽を辞めて、出家しようと思っていたそうで、
社会的なものから距離を置こうとしての、「さようなら」の歌なんですかねぇ。


メロディが途切れて、タップの音が聞こえて、有名な
「この次はモアベタよ!」
で、YMOに行ってしまうのですが


はらいそはアルバムの中でも大好きな曲で、
前にアン・サリーのカヴァーしたものを何度も聴いてましたが、
アン・サリーのはらいそは、本当やわらかくて綺麗です

このアルバムに入ってます

iTunesだとこちら↓

細野晴臣 STRANGE SONG BOOK - Tribute to Haruomi Hosono 2 - - ヴァリアス・アーティスト


細野さんのトリビュートは、聴き応えがありますが、
なぜこのアーティストが?という名前があるかもしれないけど、
細野さんとの繋がりを考えてきくと面白いと思います。
ドクター・ジョンとかヴァン・ダイク・パークスとか
普通に音楽シーンだけを聴いてたら、それは耳に入らない音だし、
彼らの曲を聴くきっかけになれば、楽しいと思う。
ここから、細野さんのオリジナルに興味をもったら聞いてみてもいいし。


よく「細野晴臣が好きです」というと。
「ああ、YMOの!」という答えが返ってくるけれど、
YMOも彼の一部でしかないですしね。


細野晴臣を聴くと、「音楽は楽しい」ということを思い出させてくれます
「すごい」とか「才能がある」とか、そういうことよりも
「楽しさ」と「ユーモア」
それが一番、すごいです。


最近のアルバムだと「Hosonova」や「Heavenly Music」が新しいんですけど


曲がストレートになっていったんですが、
マスタリングがすごいことに気がつきました。

ボリュームをあげても、ノイズにならない。
上げても上げても静かで、低音にいけばいくほど、それがわかるんじゃないかと。
その中で、聞かせたい音が、その場その場で際立つようなマスタリング。


ノラ・ジョーンズだとか、アン・サリーとか、いわゆるジャズアルバムの、
「空気感をそのままにパッケージ」してる音


ファンとしては、それも聴きたいけれどベースを弾いてほしいとか、
もっと、曲の中が凄いことになってる曲が聴きたい!とかあるんですけど。
きっとそういうモードなんでしょうねぇ


でも、中毒性は相変わらずで、
Hosonovaも何回も聴いてたらズルズルとリピートしてしまう


やはり、何度もリピートして、他のアーティストに移動したとき、
「ああ、あれは空気感が違ってたんだ」
と振り返って戻ってしまうんですねー。


年末は坂本龍一と二人でライブですとか。Mo・・・

Hosonovaの音源は動画サイトにあまりないようなので、
聴きたい人はコチラからどうぞ
HoSoNoVa - 細野晴臣